バロックデュンケル
まずは以下の写真をご覧いただく。
Weltenburgerの「バロックデュンケル」という品種の説明書きである。なぜ「バロック」なのかは書いていないが、古い製法で作られていることは確か。「6週間岩山の穴倉で」と読める。なるほどなるほど。19世紀にアンモニア冷凍機が発明されるまで、ビール製造は雑菌との戦いだったという。岩山の穴の中で冬に取っておいた氷と共にじっくり貯蔵するという説明をきいたことがある。それがラガーであるという蘊蓄がいつもついて回った。
ヴェルテンブルガー社がビールの醸造所として、ミュンヘンのアンデクスやヴァイヘンシュファンと、ドイツ最古の座を競っていることもあってこのネーミングには説得力を感じてしまう。ここでいうバロックが音楽史的な意味のバロックと整合するかはともかく、少なくともバロック特集のネタとしてなじむ。
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