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2018年6月30日 (土)

バロック特集総集編③

第3ピリオドが終わった。5月6月の総集編をお送りする。

  1. 05月01日 支持基盤
  2. 05月02日 バッハの職歴
  3. 05月03日 バッハ伝とブラームス伝
  4. 05月04日 トマスカントル
  5. 05月06日 ぬるい記事を後ろに 
  6. 05月08日 音楽の捧げ物
  7. 05月09日 ブクステフーデの職歴
  8. 05月10日 聖マリア縛り
  9. 05月11日 テレマンの職歴
  10. 05月12日 パッヘルベルの職歴  
  11. 05月13日 バッハゆかりのオルガン
  12. 05月14日 オルガン鑑定
  13. 05月16日 ラインケン
  14. 05月18日 作曲家リューベック
  15. 05月19日 シュッツと黒ビール
  16. 05月20日 プレトリウスのオルガン
  17. 05月23日 ケストリッツァーの住所
  18. 05月24日 バロックデュンケル
  19. 05月25日 クリーガー問題
  20. 05月26日 三大ワルター
  21. 05月27日 Geystlisches Gesangk Buchleyn
  22. 05月28日  オルガン作品選集
  23. 05月29日 マリークレールアラン
  24. 05月30日 ヴァルヒャ
  25. 05月31日 賛美歌のシューベルト
  26. 06月03日 オルガン作品全集の状況
  27. 06月04日 全集に物言い
  28. 06月05日 オルガンタウン
  29. 06月06日 クルムバッハ
  30. 06月07日 オルガンボックス
  31. 06月08日 バッハの名によるフーガ
  32. 06月09日 ロマン派のオルガン作品
  33. 06月10日 オルガンソナタ
  34. 06月11日 深き悩みより
  35. 06月12日 天にまします父よ
  36. 06月14日 架空決勝戦
  37. 06月15日 ヴァイオリン部門
  38. 06月16日 独西日照り
  39. 06月17日  A German Soul   
  40. 06月18日 恐るべき6枚組
  41. 06月19日 AMB
  42. 06月20日 それらしい楽譜
  43. 06月22日 fuerとder 
  44. 06月23日 予期せぬ到来
  45. 06月25日  Schrummert ein
  46. 06月26日  アメリンク
  47. 06月27日 BWV299
  48. 06月28日 Luther Collage
  49. 06月29日  バッハシュタディオン
  50. 06月30日 本日のこの記事

2018年6月29日 (金)

バッハシュタディオン

「ネーミングライツ」強いて訳せば「命名権」だと思うが、もはやこのままカタカナでよいハズだ。1990年代米国でスポーツ施設や文化施設に、企業や商品の名前をつけることがビジネスとして成立した。もちろん日本でも今や珍しくない。億単位のお金が動くことさえあるという。

しょうもないことを考えている。

一般にネーミングライツは企業が自社の宣伝のために行うものだが、これを個人の大金持ちが趣味でやれないものだろうか。たとえば長者番付上位常連のお金持ちが、バッハ好きだったとする。どこかのスタジアムのネーミングライツを購入出来る程の大金持ちだ。

ドイツサッカー一部リーグブンデスリーガのRBライプチヒの本拠地をゼバスチャンバッハシュタディオンにしてしまうという訳だ。現在このチームの本拠地はれっきとしたネーミングライツらしい。それをゼバスチャンバッハシュタディオンにしてしまおうという魂胆だ。何としてもドイツかオーストリアでなくてはならない。野球のワールドシリーズや、フットボールのスーパーボウルがゼバスチャンバッハスタジアムで行われる違和感は尋常ではないからだ。

ワールドカップやオリンピックではネーミングライツが行使できないのがマーケティング上の難点らしい。命名権はあくまでも愛称に過ぎず、正式名称とまではならないとのこと。その正式名称が作曲家の名前だったら楽しい。街の通りに作曲家の名前になっていることは珍しくないからそのノリで以下の通り考えてみた。

  1. ライプチヒ ゼバスチャンバッハシュタディオン
  2. リューベック ブクステフーデアレナ
  3. ハンブルク ヨハネスブラームスシュタディオン
  4. ニュルンベルク パッヘルベルシュタディオン
  5. ボン ベートーヴェンフィールド
  6. ワイマール フランツリストパーク
  7. バイロイト リヒャルトワグナーシュタディオン
  8. ハレ ヘンデルアレナ
  9. デュッセルドルフ ロベルトシューマンパルク

ボン、ワイマール、バイロイト、ハレあたりはクラブが強豪でないのが難点か。ヨハネスブラームスシュタディオンはウィーンに譲って、ハンブルクはテレマンシュタディンでもいい。

日本代表のグループリーグ突破を祝うおバカネタ。

2018年6月28日 (木)

Luther Collage

ご機嫌なCDのタイトル。「ルターカレッジ」かと思った。よく読むと「コラージュ」だった。

ドイツの声楽アンサンブルCalmus Ensembleの演奏。以下のコラール7種を様々な作曲家の作品で演奏しながら、教会暦をたどるという巧妙なコンセプト。思うだに意欲的だ。

  1. Ein Feste Burg ist unser Gotte
  2. Nun komm,der Heiden Heiland
  3. Christum wir sollen loben schon
  4. Mit fried und freud ich fahr dahin
  5. Christ lag Todenbanden
  6. Komm,Gott Schoepfer,Heiliger Geist
  7. Velreih uns Frieden gnaediglich

まずはこのCalmusEnsembleという団体がアカペラの声楽五重唱団だということをおさえておく。ところが演目の中にオルガン用のコラール前奏曲やカンタータが含まれる。不審に思って聴くと驚く。カンタータもオルガンコラールを声楽アンサンブルで再現しているからだ。

そしてそして、上記4の中にブラームスがある。op74-1がフィナーレだけ採用されている。ロマン作曲家では他にレーガーとメンデルスゾーンが収録されている。

2018年6月27日 (水)

BWV299

「Dir,dir,Jehova,will ich singen」(汝に向かってエホバ我は歌う」BWV299は、アンナマクダレーナバッハの音楽帖に収められている。39番だ。四声用が39aで、独唱用が39bだ。

アメリンク盤は、きびきびと美しいのだが、4声版が聴けなかった。ところが記事「おそるべき6枚組」で言及したCD集にひっそりと収められていた。6枚組のうちの5枚目の33トラック。演奏時間48秒の小品ながら息をのむ美しさだ。

これを音楽帖に収めたのも無理からぬことだ。

2018年6月26日 (火)

アメリンク

ソプラノ歌手エリー・アメリンクのことだ。バッハを歌わせると素晴らしい。アンナマグダレーナバッハの音楽帖からの選集CDが素晴らしい。

BWV82から転用されたニ長調のアリアは絶品だ。低い「D音」の伸ばしの色艶は彼女の独壇場だ。おまけにチェンバロはレオンハルトだし。

2018年6月25日 (月)

Schrummert ein

歌いだしが通称として採用される伝統にしたがえば「眠れ疲れし眼よ」と呼びならわされるアリアだ。カンタータ82番BWV82の第3曲に出現する。変ホ長調のゆったりとしたたたずまいで、バスのアリアの白眉だとされている。属音「B」の伸ばしが究極の癒しと聞こえる。

ところがだ。

「アンナマグダレーナバッハの音楽帖」の34番に同アリアのソプラノ版がひっそりと置かれていた。ソプラノ用のためかト長調の移調されている。例の伸ばしは「B」音ではなくて「D」音となる。ヴァイオリンのD線解放弦の音。この「D」の伸ばしを、ソプラノが音域の底で引き延ばすことで、不思議な光沢を放つ。次の小節に現れるナチュラルもまた味わい深い。

20180624_161910

アンナマグダレーナの筆跡で夫バッハの完璧なアリアが筆写されていたということだ。カンタータに採用されたアリアなんぞ他にもあるのに、これを選んだのは誰だろう。オリジナルの変ホ長調をト長調に移調したのは、いったい誰の判断なのだろう。

2018年6月24日 (日)

薄氷

退場により一人少ないドイツ。5分のロスタイムが尽きかけたほぼラストプレイ。

トニ・クロースの直接フリーキックがゴールイン。割れかけた薄氷を渡り切った。

まだ、グループリーグの突破が決まったわけではないが、引き分けていれば相当苦しかったはずだ。記事「A German Soul」で願掛けしていた甲斐があった。

2018年6月23日 (土)

予期せぬ到来

ゴールドベルク変奏曲や、平均律クラヴィーア曲集はバッハさんのクラヴィーア作品の中での格別な位置づけにある。両者の冒頭はあまりにも名高い。演奏会にしろCDにしろ、これらを聴こうとすると最初に耳に飛び込んでくる旋律には、とりわけ心が研ぎ澄まされる。ゴールドベルク変奏曲なら「アリア」、平均律クラヴィーア曲集なら「ハ長調プレリュード」だ。

ところが、ところが、アンナ・マグダレーナバッハの音楽帖にもこの2曲は収載されている。CDで再生する場合、先頭には来ない。小曲がさんざん演奏された後、不意にアリアやプレリュードが流れ出す。

虚を突かれた感じで、新鮮だ。成立の順序を思うとき、今ではあまりに有名な両曲も、音楽帖に収められている他の小品と同じ位置づけから始まったのだと思う。

2018年6月22日 (金)

furとder

アンナマグダレーナの音楽帖の愛聴盤を紹介した。

20180327_091258

「Notenbuechlein der Anna Magdarena Bach」となっている。変だ。

愛用の楽譜と比較する。

20180328_121140_2

「Notenbuechlein fuer Anna Magdarena Bach」となっている。ウィキは「fuer」だ。これだと「のための」と訳したくなる。バッハが愛妻のためにという雰囲気を邪魔しない。「der」だと「軽い所有」のイメージ。筆写者ないし作者がマグダレーナである感じがしてくる。単なる誤植とは思いたくないのだが。

2018年6月21日 (木)

マイスタージンガー初演150周年

本日6月21日はワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が初演された日である。1868年だから今年は150年のメモリアルイヤーである。場所はミュンヘン、指揮はハンスフォンビューローだ。

同年4月10日にはブラームスの「ドイツレクイエム」が初演されている。

1868年と言えば、1866年の普墺戦争勝利の後だが、対仏開戦には至らぬ段階。ドイツ統一機運が高まる中での両巨頭の代表作の初演がたったの75日違いだ。ちなみにブラームスの第一交響曲と「ニーベルンゲンの指環」の初演も同じ年であった。

バロック特集を粛々と中断して言及する。

2018年6月20日 (水)

それらしい楽譜

「アンアマグダレーナの楽譜帖」のCDについて昨日述べた。楽譜を見ながら聴きたい性分の私は楽譜も持っている。ピアノ初心者用に、国内の出版社刊行の見やすくて体裁のいい楽譜が安価で出てはいるのだが、私の愛用は下記ペーター版。

20180328_121140
そこはやはり表紙に、デコッた感じのドイツ語が踊っている方が感じが出る。しかも横長なので「音楽帖」っぽい。

開くともっと楽しいのはCDと同じだ。

20180328_121200
パルティータやフランス組曲などと重複する作品は、「そっちを見てね」とばかりに収載を見送っている。だから、楽譜をめくると最初にいきなり「3」になる。ぎょっとするのだが、理由がわかるとかえって好感がもてる。

2018年6月19日 (火)

AMB

バッハ二度目の結婚相手、アンナ・マグダレーナ・バッハや子供たちつまり家族のために、バッハはささやかな曲集を残した。

「Das Notenbuechelein fuer Anna Magdarena Bach」という。「アンナマグダレーナバッハの楽譜帖」と訳される。

愛聴のCDは下記。演奏はチェンバロでなくピアノなのだがストレスは感じない。クリアで実直な演奏。名高いメヌエットがあるのでBGMにもってこいと思って買い求めたが、思わず引き込まれる。2枚組で1725年版全曲収納の上に、1905年出版の復刻版楽譜を模したデザインも美しくて気に入っている。歌詞付きの作品にはソプラノが参入するというおまけつき。

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開けるともっとたのしい。

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2018年6月18日 (月)

おそるべき6枚組

バッハの4声のためのコラールの合唱入りのCDを見つけて「全曲聴きたい」と願ったら、かなった。

20180325_131236
全6枚組で、コンプリートした。本当に楽しい。ライプチヒのトマス教会がドーンと強調されたジャケット。これ一組で何本の記事が書けるやら。

2018年6月17日 (日)

A German Soul

ワールドカップ開幕したばかりのこにタイミングでこのタイトルでは、いわゆる「ゲルマン魂」の話題とも思われかねない。ドイツは統一前からワールドカップの舞台で幾度どなく名勝負を演じてきた。説明不能の奇跡に接した人々はしばしば「ゲルマン魂」のなせる業と理解した。私が初めて接したワールドカップは1974年の西ドイツ大会。ゲルト・ミューラーの決勝ゴールに震えを覚えた中学二年の男の子は、その後ワールドカップにたびにドイツを応援するようになる。

これささやかなフェイクだ。実は先ごろ入手したご機嫌なCDのタイトル。ロウソクをもった乙女2人が寄り添うジャケットデザインですでに1本とられている感じがする。

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またしてもブリリアント社の仕業だ。副題に「Devotional Music 17th-century'Hamburg」と添えられている。「17世紀のハンブルクを切り口とした宗教曲集」という趣きだ。カンタータあり、室内楽あり、オルガン独奏ありの全13曲を供給した作曲家は収録順に下記の通りだ。

  1. Johann Roenmueller(1619-1684)
  2. Heinrich Scheidemann(1595-1663)
  3. Johann Sebastian Bach(1685-1750)
  4. Michael Praetrius(1571-1621)
  5. Franz Tunder(1614-1667)
  6. Matthias Weckmann(1616-1674)
  7. Johann Philipp Krieger(1649-1725)
  8. Dietrich Buxtehude(1637-1707)

この中ではなんとバッハが一番年下である。しかも1720年に一度だけハンブルクを訪れたことがあるとはいえ、バッハとハンブルクの関係はそこまで濃厚とは言えまい。さらに収録の曲がBWV527のオルガンのためのトリオソナタの室内楽版だ。ライプチヒ時代の作品で、ハンブルクとの直接の関係は薄かろう。愛好家へのサービスなのかもしれぬが、むしろラインケンあたりを入れてほしかった。テレマンの落選を「17世紀ではないから」と説明した瞬間に「バッハは?」と切り返されることは確実だ。

突っ込みどころは満載ながらやはりつくづく華麗なメンツである。バロック特集で情報収集しながら作品に親しんできたおかげとはいえ、このメンバーを心から華麗だと思えるから不思議だ。

タイトルがドイツ語ではなくて英語になっている点が、イエローカードの対象だ。

2018年6月16日 (土)

英仏西日照り

ロシアワールドカップ開催にちなんで「架空決勝戦」と称して、バロック時代におけるヴァイオリン音楽について、ドイツとイタリアを対比した。

サッカーと勝手が違うことがある。ドイツやイタリアと同様にワールドカップの優勝経験国であるイングランド、フランス、スペインについては、CDショップの陳列棚を端から端まで眺めても見当たらない。大雑把な話である。

欧州選手権の優勝まで広げて、これにロシア(ソ連)、デンマーク、チェコ、オランダ、ポルトガルが加わるにしても、事情は変わらない。

フランスには宮廷に根差した音楽活動があり、合奏にはヴァイオリンも使われているにはいたのだが、バロック時代のヴァイオリン音楽の発展に寄与したのは、本場イタリアとドイツという事実がCDショップの店頭に反映しているとみていい。

2018年6月15日 (金)

ヴァイオリン部門

<イタリア代表>

  1. GK   1  Carlo Farina
  2. DF   2  Giovanni Antonio Pandorfi Mealli
  3. DF   3  Gioseppe Torelli
  4. DF   4  Arcangero Corelli
  5. DF   5  Thomaso Antonio Vitalli
  6. MF   6  Thomaso Albinoni
  7. MF   7  Antonio Vivaldi
  8. MF   8  Francisco Geminiani
  9. MF   9  Fransisco Maria Veracini
  10. FW  10  Giuseppe Tartini
  11. FW  11  Pietoro Locatelli

<ドイツ代表>

  1. GK  1  Johann Heinrich Schmelzer
  2. DF  2  Dietrich Buxtehude
  3. DF  3  Heinrich Ignaz Franz von Biber
  4. DF  4  Johann Philipp Krieger
  5. DF  5  Johann Jakob Walther
  6. MF  6  Johann Pachelbel
  7. MF  7  Philipp Heinrich Erlebach
  8. MF  8  Georg Philipp Telemann
  9. MF  9  Georg Friedrich Handel
  10. FW 10  Johan Sebastian Bach
  11. FW 11  Johan Georg Pisendel

昨日の記事「架空決勝戦」の続き。バロック時代の作曲家をドイツとイタリアに分けて生年順に並べた代物。お気づきの向きも多かろう。これらのメンバーはヴァイオリン音楽という分野の人たちだ。イタリアの本領であるオペラ部門は根こそぎ脱落している。私の好みの反映なのだが、オペラだとドイツ側でメンバーがそろわない。そこは声楽全般に広げる手もあるが、ヴァイオリン優先は私の耳の都合だ。

イタリアの面々は本当に多彩だ。ヴァイオリンという楽器がイタリアの民族楽器であることが身に染みる。もともとオペラや声楽の伴奏楽器でしかなかったヴァイオリンが卓越した演奏家兼作曲家の登場で合奏の主役に躍り出た歴史そのままとなる。日本ではとかくヴィヴァルディなのだと推測されるが、聴き比べは本当に楽しい。

ドイツ側はそのイタリアを模倣した。最年長のシュメルツアーはイタリア側最年長のファリーナより23歳年下だ。コンチェルトの台頭がハッキリとイタリアより遅れる。7番目のエルレバッハあたりまではソナタばかりである。ネームヴァリューとしてテレマン、ヘンデル、バッハは確かにまばゆい光を放つが、華麗さという点でイタリアには及ばないと感じる。ドイツ偏重の音楽教育を離れて、本場イタリアとの対比という聴き方も十分楽しめる。

2018年6月14日 (木)

架空決勝戦

ロシアワールドカップにイタリアは不出場。だからせめてブログ「ブラームスの辞書」上で対ドイツ戦をイメージしてみる。

<イタリア代表>

  1. GK   1  Carlo Farina
  2. DF   2  Giovanni Antonio Pandorfi Mealli
  3. DF   3  Gioseppe Torelli
  4. DF   4  Arcangero Corelli
  5. DF   5  Thomaso Antonio Vitalli
  6. MF   6  Thomaso Albinoni
  7. MF   7  Antonio Vivaldi
  8. MF   8  Francisco Geminiani
  9. MF   9  Fransisco Maria Veracini
  10. FW  10  Giuseppe Tartini
  11. FW  11  Pietoro Locatelli

<ドイツ代表>

  1. GK  1  Johann Heinrich Schmelzer
  2. DF  2  Dietrich Buxtehude
  3. DF  3  Heinrich Ignaz Franz von Biber
  4. DF  4  Johann Philipp Krieger
  5. DF  5  Johann Jakob Walther
  6. MF  6  Johann Pachelbel
  7. MF  7  Philipp Heinrich Erlebach
  8. MF  8  Georg Philipp Telemann
  9. MF  9  Georg Friedrich Handel
  10. FW 10  Johan Sebastian Bach
  11. FW 11  Johan Georg Pisendel

我が家にCDのある作曲家。生年を1600年からの100年に絞って、ドイツとイタリアに分けて生年順に並べてポジションを「4-4-2」に割り振った。見ての通り、我が家のコレクションの偏りから、鍵盤楽器、オペラ声楽系統の作曲家が漏れている。ドイツならシュッツ、イタリアだとスカルラッティ、モンテヴェルディなどが代表漏れした。

イタリアもドイツもそれっぽくなるから不思議だ。

まずはイタリア。GKのファリーナさんはこの中で最年長1600年のお生まれ。現代ヴァイオリン奏法の開祖コレルリがセンターバックに鎮座するのもありがたい。御大ヴィヴァルディはおそらく守備的ミッドフィルダーだ。長短のパスを散らさせたら右に出るものはいない。攻撃的ミッドフィルダ2人、ジェミニアーニ、ヴェラチーニ、とテクニシャンが並ぶ。悪魔的トラップでDF3人置き去りのタルティーニと、ロカテッリはテクが半端ないのでゴリゴリとドリブルで仕掛けてパスしなさそう。

でもってドイツ。「シュメルツァー」って鉄壁っぽい感じ。PK戦お任せで。右SBブクステフーデもいい感じ出してる。オルガンの大家なのだが「Vnとガンバのためのソナタ」が美しく代表入りを果たした。センターバック、クリーガーとワルターも名前で抑えられる。守備的ミッドフィルダーがパッヘルベル。いやはや渋い。攻撃的ミッドフィルダーのテレマンとヘンデルは華がある。JSバッハに「10番」が行くこと自体出来すぎている。

ボール支配率はテクに勝るイタリアに分があるものと思われる。ドイツは攻めさせてカウンター狙い。バッハさんは一人で何とか打開するだけのテクと経験がある。

2018年6月13日 (水)

モンブラン

本日の記事がブログ開設以来4810本目の記事だ。フランス最高峰のモンブラン標高4810mだ。マウンテンメータの一環である。

2018年6月12日 (火)

天にまします父よ

オリジナルは「Vater unser im Himmelreich」という。

  1. バッハ BWV636,682,683,760,761,762
  2. ブクステフーデ  Buxwv219
  3. パッヘルベル  P48,475,476
  4. テレマン  TWV31:1

ご覧の通り4名全員の引用がある。それもそのはずの基本中の基本のコラール。プロテスタント必携の5つの教え「教理問答」を丸暗記よりも歌でとばかりに作られた「教理問答賛美歌」の中に入っている。ルター謹製のコラール。

さて、先に記事「8大コラール筆頭」で、「罪びと我を罰したもうな」を、上記4名に加えてブラームスが「別テキスト同旋律」の「心に願うは安き安住」を残していることをもって、筆頭認定した。

この度、8大コラールの序列2位を本作「天にまします父よ」と決定する。

理由は、同コラールはメンデンルスゾーンのオルガンソナタ第6番に現れる。第一楽章が本コラールを主題とする変奏曲、第二楽章が同主題のフーガになっている。

つまりこのコラールはバッハ、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマン、メンデルスゾーンの5者そろい踏みということになる。

2018年6月11日 (月)

深き悩みより

ドイツ語で「Aus tiefer Not Schreischrei ich zu dir」というコラール。コラダス分類では「1000」つまり4名のうちバッハだけが取り上げている。BWV745だ。

1523年ルターは友人にシュラパティンに「ドイツ語テキストの賛美歌集の必要性」を説き、協力を依頼した。依頼の肝は同じ旋律で何番でも歌えるよう、テキストの行数と音節を整えることだ。

翌年これが結実して史上初のドイツ語の賛美歌集となる。

カトリックをはじめとする従来の教会では、歌は聖歌隊が歌い、会衆はこれを聴くという図式だったのを打破する。「みんなで歌おう」という思いを実現するためにドイツ語テキストでシンプル平易を心掛けた歌集だ。

この依頼状に「たとえばこんなふうに」とばかりに添付されたのが本日話題の「深き悩みより」だ。だからもちろんルター作である。

さて、バッハだけと申したが、実は、このコラールはメンデルスゾーンのオルガンソナタ第3番ハ短調op65-3の第一楽章にも現れる。

2018年6月10日 (日)

オルガンソナタ

メンデルスゾーンには6曲のオルガンソナタop65がある。

  1. ヘ短調
  2. ハ短調
  3. イ長調
  4. 変ロ長調
  5. ニ長調
  6. ニ短調

「op65」と言えば、あの名高いヴァイオリン協奏曲の一つ後の番号だ。

メンデルスゾーンは、英国の出版社がバッハオルガン作品集出版にあたって楽譜の校訂を依頼されるくらいの見識の持ち主だ。オルガンソナタは同じ出版社から作曲が持ちかけられたことが作曲のきっかけだった。メンデルスゾーンはオルガン演奏とバッハ解釈で当時の第一人者だったということだ。もともと単一の小品の集合だったのを、メンデルスゾーン自身が6曲のソナタにまとめ上げた。

注意が要るのは、ここでいう「ソナタ」は、古典派以降定着した「ソナタ形式による器楽作品」を意味してはいない。バロック時代における「教会ソナタ」というイメージだ。コラールとフーガを含むことが基本である。

メンデルスゾーンのバロック音楽とりわけバッハに対する深い見識のたまものだ。

2018年6月 9日 (土)

ロマン派のオルガン作品

またまたドーヴァーさんのグッドジョブ。

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ブラームス、メンデルスゾーン、シューマンのオルガン作品を集めた楽譜集。3人ともバッハ大好きだし薫り高いメンツでうれしくなる。ブラームスのオルガン作品の楽譜はペータース版と重複するけれど、楽しさには勝てずに購入。

2018年6月 8日 (金)

バッハの名によるフーガ

古来、「BACH」という綴りを音名に読み替えて、これを主題に用いることが行われてきた。バッハ本人だってフーガの技法の中で取り組んだ。ロベルト・シューマンにもop60を背負ったフーガがある。

20180314_070402

奇妙なのは「オルガンまたはペダル付ピアノのための」という部分だ。ピアノにペダルがあるのは当たり前だが、ここでいうペダルとは、オルガン同様のペダル用だ。ダンパーだったり、シフトだったり、ソステヌートだったりするわけではない。オルガン代替用ペダル付きのピアノがあったということだ。

本日はシューマンの誕生日である。

2018年6月 7日 (木)

オルガンボックス

我が家のCDコレクションの話。オルガン作品だけをボックスに収めて「オルガンボックス」と名付けた。オルガンボックスの中に1曲でも曲を献じてくれた作曲家を没年順に一覧化する。生年不明の人がいるので没年とした。

  1. 1597 Elias Nikolaus Ammersbach
  2. 1612 Hans Leo Hassler
  3. 1621 Michael Praetrius
  4. 1621 Jan Pieterssohn Sweelinck
  5. 1637 Christian Michael
  6. 1667 Johan Jakob Froberger
  7. 1654 Samuel Scheidt
  8. 1694 Johan Michael Bach
  9. 1697 Nikolaus Bruhns
  10. 1700 Nikolaus Adam Strungk
  11. 1703 Johan Christoph Bach
  12. 1706 Jacques Boyvin
  13. 1706 Johan Pachelbel
  14. 1707 Dietrich Buxtehude
  15. 1710 Johan Friedrich Alberti
  16. 1712 Friedrich Wilhelm Zachow
  17. 1720 Johan Kuhnau
  18. 1722 Johan Adam Reincken
  19. 1732 Gottfried Ernst Pestel
  20. 1733 Georg  Boehm
  21. 1740 Vincent Luebeck
  22. 1749 Johan Bernhard Bach
  23. 1750 Johan Sebastian Bach
  24. 1755 Johan Adam Breunich
  25. 1760 Christoph Graupner
  26. 1762 Jphan Tobias Krebs
  27. 1767 Georg Philip Telemann
  28. 1773 Johan Lorenz Bach
  29. 1777 Johan Ernst Bach
  30. 1778 Georg Andreas Sorge
  31. 1788 Johan Schneider
  32. 1822 Johann Wilhelm Haessler
  33. 1822 Johan Gottlieb Werner
  34. 1846 Christian Heinrich Rincki
  35. 1847 Felix Mendelssohn
  36. 1869 Carl Geissler
  37. 1885 Gustav Merkel
  38. 1890 Niels,W, Gade
  39. 1897 Johannes Brahms
  40. 1902 Carl Piutti
  41. 1903 Roberto Papperitz
  42. 1916 Max Reger

2018年6月 6日 (水)

クルムバッハ

ウィルヘルム・クルムバッハさん(1937-2005)はオルガニスト・音楽学者だ。我が家にはバッハファミリーのオルガン作品を収めたCDがあったが、このほどまたお宝をゲットした。

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今世紀に入って発見されたバッハによるコラールのオルガン編曲通称「ノイマイスター手稿譜」収載の38曲に加え、リンク、ライプチヒの両曲集込みで3枚組でコンプリートされている。あなおそろしやとばかりに手に取るとこれが1000円だった。

帰宅してブックレットを読む。「ノイマイスターコラール」は1985年1月に初演、いや蘇演された直後、2月の録音で世界初録音と銘打ってある。クルムバッハさんが発見の功労者とわかる。

今ではパッヘルベル作と判明している「Wir dankenn dir,Herr Jesu」もBWV1096として収録されている。

2018年6月 5日 (火)

オルガンタウン

バッハ以前のオルガン音楽の作曲家を調べていると面白い現象に出会う。ハンブルクに関係する人物が多いのだ。たどりついた職務はほぼオルガニストだ。

  1. ヤコブ・プレトリウス1世(1530?-1586) 聖ヤコビ教会
  2. ヒエロニウム・プレトリウス(1560-1629)  聖ヤコビ教会
  3. ヤコブ・プレトリウス2世(1586-1651) 聖ペトリ教会
  4. ハインリッヒ・シャイデマン(1595-1663) 聖カタリーナ教会
  5. マティアス・ヴェックマン(1616?-1874) 聖ヤコビ教会
  6. ヤン・アダム・ラインケン(1643-1722) 聖カタリーナ教会
  7. ヴィンツェント・リューベック(1654-1740) 聖ニコライ協会

彼らの共通点は、ハンブルクの教会のオルガニストであることなのだが、もう一つオランダ・アムステルダムのヤン・ピーテルスゾーン・ズヴェーリンクの薫陶を受けたということだ。つまりはネーデルランド楽派のドイツへの拡大と見ることができる。

アムステルダムに近いハンブルクは、ハンザ都市として隆盛を極め、貿易による富が集中しており、早くから宗教改革を受け入れたという背景もあって、各教会に壮大なオルガンが設置された。

トゥンダー、ブクステフーデ、ベームがいたリューベックとともにオルガンの北ドイツ楽派を形成していたと思われる。

こうした伝統をハンブルク生まれのブラームスが知らぬはずはない。

2018年6月 4日 (月)

全集に物言い

バッハ、パッヘルベル、ブクステフーデ、それにテレマンもだ。彼らのオルガン作品全集のCDを入手し、ブックレットを開くと愕然とする。

バッハなら最低12枚組、ブクステフーデだと6枚、パッヘルベルは7枚、テレマンはチェンバロ作品込みで5枚だ。

テレマン以外作品の収録がほぼランダムだ。ジャンルごとになっていない。オルガン自由曲とコラール作品がほぼ無秩序に収録されている。作品目録番号順でも、作品のアルファベット順でも作曲順でもない。目当ての曲にたどり着くには時間がかかる。ヴァルヒャの新録音には索引が完備しているのは、そうしたユーザーの声に配慮した結果かもしれない。

ブラームスで「全集」を謳ったCDボックスは、もっと整合性がある。少ない枚数にして価格を抑えるという事情はあるにはあるだろうが、そのためにランダム配列になるくらいならもう一枚増えてもいいから何らかの整合性を付加してほしい。

2018年6月 3日 (日)

オルガン作品全集の状況

バッハ、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンの4名についてオルガンコラールの情報を集めている。

しからばこの4人以外の情報はどうなっているのかが本日の話題だ。

  1. フローベルガー 作品数は多く、CDもあるけれどオルガン自由曲がほとんど。
  2. ラインケン やはりオルガン自由曲ばかり。
  3. ズヴェーリンク コラールを見かけるけれどCDが少ない。
  4. ヴェックマン あるにはあるがCDがレア。
  5. シャイデマン あるにはあるがCDがレア。
  6. ワルター あるにはあるがCDがレア。
  7. ブルーンズ 早世のため寡作。
  8. リューベック あるけど相当レア。
  9. ベーム 同上

折をみて、ズヴェーリンク、ヴェックマン、シャイデマン、ワルターの作品もコラダスに取り上げることとする。

2018年6月 2日 (土)

アジア初演か

1918年6月1日の徳島坂東におけるベ-トーヴェンの第九交響曲の演奏が、日本初演だということなのだが、この演奏が同時に「アジア初演」だと断言されている。

第一次大戦で日本が陥落させた中国青島のドイツ租借地は、日本の攻撃を受けるまで10年以上ドイツ人が多数居留していた。青島ビールはドイツ人用のビール供給に端を発する。オーケストラも組織されていた。

素朴な疑問がある。

日本に占領されるまでの間、同地オケは第九交響曲を演奏しなかったのだろうか。

当時の青島はドイツ人も多く住んでいた。俘虜という制約もない音楽活動が保証されていたはずで、第九交響曲の演奏が試みられたことがないというのか。坂東が「日本初演」に加えて「アジア初演」と断言する以上、その点の検証には抜かりがないと思うには思うのだが、信じられない。

征服前の青島で顧みられることがなかった第九演奏が、俘虜生活の制約の中で実現したということなのか。

2018年6月 1日 (金)

第九日本初演

第一次大戦中、日英同盟の関係で日本は中国・青島のドイツ租借地を攻略し陥落させた。たてこもったドイツ将兵が日本で俘虜として収容された。数か所に分散したうち徳島の坂東にはおよそ1000名が収容され、同地に組織されたオーケストラによってベートーヴェンの第九交響曲全曲が演奏された。

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女声が求められる部分を男声で補っての演奏ながら、これが同交響曲の日本初演である。初演の日付は1918年6月1日だ。つまり本日は第九日本初演100年のメモリアルデーだ。

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