マリア訪問の日
さっぱりわからんのが実態だ。就職活動の一環としての「会社訪問」の場合、学生が会社を訪問することだから「会社」は目的語だけれど、キリスト教の祝日「マリア訪問の日」の場合は「マリア」が目的語ではない。つまり誰かがマリア様を訪問した日ではなかった。正解は主語だ。マリア様が主語である。
天使ガブリエルから受胎を告げられたマリア様は、それが受け止めきれずに、当時身重だった親戚のエリザベートを尋ねてアドバイスを受けた日で、7月2日とされている。
バッハのトマスカントル就任のその年でもある1723年7月2日マリア訪問の日のために初演されたのが「心と口と行いと生活で」BWV147であった。このカンタ-タの第6曲こそが今や知らぬもののない「主よ人の望みの喜びよ」である。
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ポコフォルテさま
いえいえ、どういたしまして。
投稿: アルトのパパ | 2018年7月 3日 (火) 16時05分
マリアがエリザベートを訪問した日なのですね。
ガブリエルが受胎告知に訪れたのが3月25日とされていますからつじつまが合います。
主よ人の望みの喜びよ はドイツでアドベントの4週間ずっと街中に流れていましたのでアドベントの曲だとばかり思いこんでいました。本来はマリア訪問の日に合わせたものだったのですね。
ひとつ知識が増えると楽しみも増えてうれしいです。ありがとうございます。
投稿: ポコフォルテ | 2018年7月 2日 (月) 05時03分