須賀ハリストス教会
やっと入れた。
千葉県の八日市場という街のそばに、須賀ハリストス教会がある。明治になってキリスト教の信仰が許された後に建てられたもの。現在の建物は20年前に建て替えられたものだが、祭壇前の絵画は明治期のものだという。九十九里海岸に近いとはいえ、あたりは田んぼ。のどかな風景が延々と続く。案内の標識もなく、グーグルの地図を頼りにたどり着いた。以前から存在は知っていたが、限られた日にしか内部に入れない。予定を合わせてやっと見学できた。
なんといってもここはギリシア正教の教会。特色ある十字架が印象的だ。暑い日中、空調もない中、近所の信者の男性が丁寧に説明してくれた。噂に聞いていた明治期の宗教画はとても清楚で印象に残ったけれど写真撮影はしなかった。部屋の隅に置かれた4本の譜面台が聖歌隊の存在を物語る。館内にオルガンはない。尋ねてみるとミサの時には地元の人たちが歌うという。
バッハに親しむ過程で習得したキリスト教の知識に浸っていた脳みそが敏感に反応したのが、我ながらうれしかった。長崎の遺跡群が世界遺産に登録されたことは記憶に新しいが、ここにも何かがあると感じた。
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