フェルゼンケラー
ニュルンベルクのデューラー像の真後ろ。注意していないと地下鉄の入り口かと見紛うばかり。それがフェルゼンケラーの入り口だ。フェルゼンケラーとは中世のビール醸造設備の遺跡だ。岩山をくり抜いて縦横に張り巡らされた地下室で、ビールが造られていたという。
丁寧なドイツ語のガイドさんに従って見学した。ところがそれは第二次大戦の記憶の紹介から始まる。他の都市同様執拗な爆撃を受けたニュルンベルクだが、焼失面積の割には死者が少ない。その理由はこの地下室が防空壕の機能を果たしたからだと説明される。見学コースの冒頭がその説明に費やされたのが印象的だ。
8月日本は戦争の記憶がよみがえるのに対し、ドイツの終戦は5月だったから3月に今回の旅行が具体化したときには思ってもいなかったが、行く先々で第二次大戦の痕跡を見聞きする旅となった。
冬の間に川から切り取った氷を保存しておき温度の維持に役立てという説明は、かなり遅れてからだった。
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