オルガン演奏会④
リューベック、マリエン教会のコンサート。2018年8月16日19時。
結論から申すなら旅行中4度の中で最高のコンサートだったと断言する。
まずもって見上げんばかりの位置にあるオルガン。人の大きさと位置から、スケールをご想像願いたい。
これだけで演奏会前にテンションが上がってしまう。以下がプログラムだ。ブクステフーデ創設の「Abend Musik」という表記が誇らしげでさえある。
バッハとブクステフーデの因縁に十分配慮しつつ、バロック前期からMプレトリウスを加えるという史的意図は明らかながら、実際に音が鳴りだすとそんなことは枝葉末節だとわかる。空間込み、歴史込み、思い入れ込みの演奏会であり、仮に同じプログラムを東京で聴いても同じ感想にはなるまい。
最後の演目レーガーのコラールファンタジーが「神は堅き砦」であるのは奇遇だ。今回の旅行ではアイゼナハのムゼウムでの体験が強烈だったから、最後に聴くのが同じコラールで感慨もひとしおだ。
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