Musikalische Ergoetzung
パッヘルベルの室内楽作品集。1695年ニュルンベルクで出版された。弦楽器のための室内楽作品として、生前に出版された唯一の曲集で、「6つのPartie」という体裁。編成は2本のヴァイオリンと通奏低音だ。
パルティーは独特の形式だ。通常の組曲を基本に考えるといい。組曲の集合体の冒頭にプレリュードが鎮座するという基本形から派生している。冒頭、プレリュードの位置に「Sonata」とインジケートされた楽章が来る。あとは、定番の「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」軸に「アリア」や「シャコンヌ」などが組み込まれる。
- ヘ長調
- ハ短調
- 変ホ長調
- ホ短調
- ハ長調
- 変ロ長調
これが本当に美しい。名高いニ長調のカノンが、実は偶然の産物ではないと思い知らされる。
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