装え我が魂よ
ブラームス作品番号の最大値「122」を背負う「オルガンのための11のコラール前奏曲」の5番目に「Schmuecke dich,o liebe seele」(装え我が魂よ)がある。バッハのBWV654も同じコラールがベースになっており、メンデルスゾーンやロベルト・シューマンも気に入っていた。
この程ほくほくと入手したテレマンの「鍵盤楽器作品全集」のブックレットを見て驚いた。TWV31:19-20を背負ったコラール前奏曲が、同じ「Schmuecke dich,,o liebe seele」(装え我が魂よ)をベースにしていた。
聴いてみて驚きは感動に変わった。ブラームスのコラール前奏曲に近い。オリジナルの旋律が素人にも聞き取れる。装飾がシンプルでサラリと耳に入る。ブラームスよりはずっとリズミックで楽しい。バッハのBWV654は、オリジナルのコラール定旋律が長い音符に割り付けられているので慣れないと旋律を聞き取れない。素人を多数含む会衆への旋律の提示として疑問が残る。コラールに直接触れ合うならカンタータ180番のフィナーレ第7曲の方がおすすめだ。
三人の中で一番律儀なのはブラームスかもしれない。
同じコラールで、バッハ、テレマン、ブラームスがわくわくと比較できる。
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