やはり「ふくだもな」
命日のコンサートの余韻。避けて通れぬ話題に言及しておく。ふくだもな五重奏団 のことだ。
あの日、ピアノ五重奏曲を聞き終えて思ったのはやはり6年前の次女たちの演奏。高2の次女が高校オケのトップ奏者たちと組んでアンサンブルコンクールに挑んだ第三楽章 の記憶。実は命日のコンサートは、あのコンクール 以来のピアノ五重奏の生演奏だった。女子5人組ながらほぼ日本最高のメンバーが同じ作品を目の前で弾いてくれる幸運を喜んだ。第三楽章では次女が弾いたセカンドの小川先生にばかり目が行った。きっちりと第一ヴァイオリンに寄り添っていればいいわけでもない微妙な難しさ満載。達者なピアニストが、弾け過ぎて弦が劣勢だった演奏には小山先生の魔法が必要だった。
演奏後に私が吐いた溜息の深さだけは次女たちの演奏のときとと同じだった。
オケフェス後、たった10日で挑んだ迫真の暗譜演奏に親ばか補正がかかって脳内殿堂入りの演奏だったはずが、「ここまでおいで」とダメ出しされた感じ。そこで示された作品の奥行きにただ舌を巻いた。
親ばか上等ではないか。コンクールにあの五重奏からスケルツォを選ぶという志の高さをやはりほめてやりたい。今になって泣ける。
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