変ホは不要か
記事「ショートオクターブ」で、オルガンのバス音域で「嬰ハ、嬰ヘ、嬰ト、変ホ」を省略すると書いた。コストの大幅な節約ができるらしい。
バッハのオルガン作品の調性を調べると不審もある。「前奏曲とフーガBWV552」と「トリオソナタBWV525」が変ホ長調になっている。これらの作品を演奏しようと思ったら、低い音域の「変ホ音」は必須だ。また変ロ長調の作品では「下属音」になるから省略は困るはず。
作曲当時バッハ愛用のオルガンがショートオクターブの機構を採用していなかった証拠ともとれる。
パッヘルベルにもP408とP127に変ホ長調があるほか、ブクステフーデにはBuxWV146に嬰へ短調がある。
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