BuxWV175
ブクステフーデのオルガンのためのフーガト長調の番号だ。ブクステフーデのCDを聴いていて耳が反応した。「どこかできいた」というアンテナにひっかかった。このフーガ、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調の第二楽章と同じ主題だ。つまりそれはコラ-ル「来ませ聖き聖霊」の引用ということだ。
バッハはもちろん、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンのオルガン作品は油断ができない。いかにも「オルガン自由曲」然とした「フーガ」とタイトリングされていても、そのフーガの主題がコラール由来ということも少なくない。本件がその好例だ。
主題の反行形が現れるところまでそっくりだ。
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