あっと驚くシュピッタ
オルガンコラールの重複も顧みず、オルガン自由曲の楽譜欲しさに、ブクステフーデオルガン作品全集のスコアを入手して、BuxWV137のペダルソロを見つけた喜んだ。ところがそれはほんの序奏だった。
新しく買い求めた左側の楽譜、店頭でいきなり目次に目を通してしめしめとほくそ笑んだ。だから見開きを見落としていた。
校訂者がフィリップシュピッタになっている。えーっ!!!!てなもんだ。先に買い求めていた写真右の楽譜の見開きにはシュピッタの名前などない。
我が家所有のバッハのオルガン作品の楽譜にもシュピッタの名前はなくバッハゲゼルシャフトとなっている。BuxWV番号順の収載そのものにはシュピッタの関与はないが、作品個々の校訂者としては名前が残っているということだ。
ブラームスからブクステフーデ作品の出版を薦められたエピソードに迫真の説得力を付与する記載だ。ブラームスの親友にして、19世紀最高のバッハ研究家だったシュピッタは、ほぼ間違いなく、ブクステフーデ研究の第一人者でもあったということだ。ブラームスはシュピッタから、ブクステフーデの楽譜を含む、さまざまな情報を得ていたと考えるのが自然だ。
なんだかうれしい。
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