学術目的
バッハのオルガン作品に親しみたくて、BWV番号順に収録したプライヴェートCD6枚組を作成した。名付けて「頭出しCD集」だ。書物、ネットを問わず作品が議論される際には、作品番号等が併記されることが多い。ブラームスならそれだけで旋律が脳内を走るのだが、他の作曲家ではそうもいかない。バッハでさえだ。
興味深い情報に出会ったとき、さっとBWV番号がわかる資料を持っていると話が一手早くなる。「頭出しCD集」製作の意図はそこにある。研究、勉強の基礎データという機能を狙っていた。つまり「学術目的」だ。手持ちのCDからお気に入りの演奏を1つ選んで後はBWV番号順に並べてCDに焼く。1枚1枚のCDの演奏時間が50分から60分になるように調節したほかは細工なし。どの演奏を選ぶかは悩ましくも楽しい作業だ。所在地、オルガン製作者という視点優先だ。ドイツ、オランダ、北欧に分布する歴史的オルガンを選ぶ。
出来上がって再生する。ドライブの途中でよく聞く。想定外の効果があった。単にBWV順の収録なのに、なかなか味わいがある。ひらたくいうと楽しいのだ。
« 横展開の効能 | トップページ | のんきな見過ごし »
« 横展開の効能 | トップページ | のんきな見過ごし »
コメント