シャコンヌの前
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の5曲目にあるのがシャコンヌだから、「シャコンヌの前」と言えば第4曲の「ジーク」ということになる。重音奏法てんこ盛りのシャコンヌと対照的に、こちらジークには一度も重音奏法は現れない。基本的には16分音符の音の連なりになる。
シャコンヌのCDを集めていれば自然に集まってしまうのだが、実は気に入っている。重音無しにハイテンポで駆け巡ることで、続くシャコンヌとの対比を演出しているようにも聴こえる。楽曲の構造としては「AABB」なのだが、リピート記号を順守するしないの選択肢が演奏者側にあるので、演奏時間がまちまちになっている。
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