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2019年7月21日 (日)

妻の筆跡

ベルリン国立図書館が所蔵するバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」全曲の自筆譜が「BB Mus.ms.Bach P967」という分類番号を持っていると書いた。実は「BB Mus.ms. Bach P268」も同曲集の手書譜だ。それどころか長らくバッハ本人の自筆譜だと思われてきた。第二次大戦後になって、それがバッハの妻アンナ・マグダレーナの筆跡であることが判明した。19世紀後半から続く、バッハ研究の伝統を受け継いできたそうそうたる研究家が、誰一人見破ることが出来なかったほど、彼女の筆跡は夫バッハに似ているということだ。

バッハの他の作品同様、作曲者生前に出版されることがなかったが、1802年に全6曲が刊行された。このときの底本が、アンナマグダレーナの自筆譜だった。もちろん当時は作曲者本人の自筆だと信じられていた。

1843年になって、運弓やフィンガリングを施した演奏譜が登場する。校訂者はフェルディナンド・ダーヴィドという。メンデスルゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演者であるほか、バッハ協会創設の功労者でもある。彼の演奏譜も、彼女の写本を作曲者本人の自筆譜として参照している。「バッハの自筆譜に基づく」とまで宣言してしまっているのだ。

なだたる研究家、演奏家がそろいもそろってコロリと騙されるほどの筆跡だ。ブラームスが右腕を脱臼したクララのために、シャコンヌを左手用に編曲しようと思い立ったとき、彼が入手し得た楽譜はみな、妻マグダレーナの写本がもとになっていたということに他ならない。

 

 

 

 

 

 

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