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2019年7月29日 (月)

思った通り

ジギスワルド・クイケンの1981年録音のバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」のCDの解説書が充実していてうれしい。その中に、発見が遅れた同曲集の自筆譜についての言及が詳しい。

19世紀バッハ研究の第一人者でトマスカントルでもあったウィルヘルム・ルストの死後、これを所有していたルスト未亡人から、ブラームスが買い取りを計画していたと書いてある。1890年に知人との共同での買い取りを画策したが失敗したと明記されている。

後日、ブラームスの親友ヨアヒムが同自筆譜の写真版を見つけてこれを底本に出版されたのが1908年だが、その同じ楽譜にブラームスが目をつけていたということに他ならない。個人に所蔵されていたのでは、宝の持ち腐れだとわかっているブラームスは出版を前提に買い取とろうとしたと思われる。実物を見ていた可能性もある。もしかするとブラームスはルスト未亡人所有のその自筆譜の価値を見抜いていたかもしれない。知人と共同で画策したというその知人はジムロックではないかとも想像する。

もしその計画が成就していたら、その楽譜はブラームスの所蔵となり、今頃はウィーン楽友協会の蔵書となっていた可能性もある。

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