シャコンヌの尻尾
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の5曲目、てゆーか「シャコンヌ」の話。一番最後の音は「D」だ。そしてそのひとつ前の音も「D」になっている。「レレー」と聞こえる。まあ、エンディングだということもあって、奏者によっては大きくテンポが緩んでいるので「レレー」どころではなく、「れーーーれーーーーーーーーーー」くらいに聞こえることもある。
この連続する「D」はデジャブだ。
どこかで聴いたことがあるのだ。それはきっとパルティータ第1曲「アルマンド」の冒頭だ。アルマンドは、アウフタクトで立ち上がるお約束がある。ここでも例外ではない。シャコンヌの尻尾と同じ連続する「D」で立ち上がる。デジャブの原因はきっとこれだ。音の高さまで完全に一致する「D」だ。
フィナーレに置かれたシャコンヌの尻尾は、第一曲アルマンド冒頭のエコーと聴こえる。
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