ほとんどトロンボーン
ブゾーニによるシャコンヌのピアノ編曲の中、137小節目と申すより、シャープ2個に転調するところに、「quasi Tronboni」と記されている。
この場所が大好きなだけに気になる。
ブゾーニとて大好きなのだろう。でなければこのような編曲に取り組むはずがない。ニ長調に転じるこの印象的な場所での演奏家へのメッセージに「ほとんどトロンボーンで」と記したのだ。むろん原曲にはそんな記載があるはずもないし、ブラームスの左手用への編曲と対極をなす。
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