当然の疑問
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタやパルティータが、19世紀後半のバッハ再興の時代には、伴奏つきで演奏される慣習があったらしい。ロベルト・シューマン編曲ならば全6曲のピアノ伴奏付与版のCDも出ているし、シャコンヌだけならメンデルスゾーン版もある。
しからば、同じケーテン時代に作曲されたとされる無伴奏チェロ組曲全6曲に、ピアノ伴奏を付与した猛者はいなかったのだろうか?気合を入れて探しているのだがなかなか見つからない。そもそも存在しないのか?
無伴奏チェロ組曲は20世紀に入ってカサルスが再発見するまで、半ば忘れられていたという来歴がある。その点が無伴奏ヴァイオリンとの大きな違いである。どこかに埋もれてはいまいか。
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