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2019年8月18日 (日)

クララへの献辞

ヤープ・シュレーダー先生のご著書「バッハ無伴奏ヴァイオリン作品の弾き方」が165ページも終盤に差し掛かったところで、「より新鮮なアプローチは」という言葉とともにシャコンヌのブラームス編曲版への言及がある。ブラームス版に触れた17行の間、シュレーダー先生自身の評価はまったく示されない代わりに楽譜をクララに贈った際に添えられていた手紙のうち、ブラームスのシャコンヌへの思いを吐露する部分を抜粋して紹介している。

「シャコンヌは私にとって、最も美しく、かけがえのない作品の一つです。もし、この曲を聴くために、最高の技術と音楽性を持つヴァイオリン奏者をつかまえられないのなら、最も大きな楽しみは、きっとそれを心の中で聴くことでしょうね。オーケストラを使っても、ピアノにしても、私(ブラームス)がどんな方法で試みようとも、自分の喜びは台無しになります。ところが、もちろん格は落ちるものの、満足を得られるとても純粋な喜びをこの作品から手に入れることを可能にするたった一つの方法があることに気付いたのです。それは、私がこの曲を左手だけで弾くことです。このことはコロンブスの卵の逸話を思い出させます。テクニックの種類、アルペジオなどのすべてが同様の問題となる、つまり私自身がヴァイオリン奏者になったように感じさせてくれるのです」

・・・・・・・・・

シュレーダー先生はブラームスを評価しておられる。この献辞は多くの興味深い示唆を含んでいるからこそ、シュレーダー先生はこれだけを紹介するにとどめたのだ。他のアプローチに対する雄弁な筆は、ここでは沈黙を保つ。

泣きたいくらいだ。

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