入院費
ロベルト・シューマンは1854年2月27日にライン川に投身したが、一命を取り留めた。その後直ちにエンデニヒの病院に入院した。正確には3月4日のことだ。このときから1856年7月29日になくなるまでずっと入院生活を送った。
この病院はいわゆる私立の病院だ。費用はどれほどだったのか調べていたがこのほど判明した。音楽之友社から1987年に刊行された「クララ・シューマン」(ナンシー・B・ライク著)という本の277ページに書かれていた。月額50ターラーだ。マルクに直すと150マルクだ。下級労働者年収が1000マルクの時代である。
ロベルトの入院後、初のシーズンからクララが大車輪で演奏会をこなした理由の一つになっていたと感じる。
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