カルメンを贈る
未確認ながら大変興味深い情報があった。
1883年の正月に、ブラームスがビゼー作「カルメン」の楽譜をクララに贈ったというものだ。この情報がガセでなかったとすると、2009年10月7日の記事「カルメン」で私が示した見解が崩れさる。ブラームスがカルメンのスコアを見るのが1892年が初めてではないかという見解をのことだ。1883年の段階でクララに楽譜を贈ったのに、ブラームスが目を通していないということはあり得ない。自らのお眼鏡にかなうからクララに贈ったに決まっている。
逆に申せばクララに贈るというのは相当な高評価の表れだと思う。ドヴォルザークの評価では同意しなかったクララだが、ビゼーについては好意的な印象を持ったとされている。
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