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2019年11月28日 (木)

宮廷演奏家

1837年18歳のクララは父に伴われてウィーンを訪れた。この滞在はかれこれ半年に及んだという。もちろん目的は演奏だった。

その間クララは皇帝の前でピアノ演奏を披露した。いわゆる御前演奏だ。当時の皇帝はフェルディナンド1世だ。「国の親」として名高いフランツ・ヨーゼフ1世の前帝。クララは宮廷演奏家に列せられた。これが1838年3月15日だとされている。

早い話が大成功だった。やがて楽友協会の名誉会員にも推挙される。こうして市民の間にも瞬く間に評判が知れ渡り、クララは時代の寵児となる。如才ないことにクララはウィーンへの返礼を作品に託す。「ウィーンの想い出のために」op9だ。ハイドンの皇帝四重奏曲で有名な皇帝賛歌をモチーフにしてウィーンへの謝意を表した。

後年ブラームスにウィーン進出を薦めたのがクララだった。クララからすれば勝手知ったるウィーンだ。クララの薦めはブラームスにとっては心強いものであったはずだ。何せクララは既に楽友協会の名誉会員だったのだ。ブラームスはやがて楽友協会の芸術監督にはなるし、皇帝から勲章ももらうが、宮廷演奏家に列せられることはなかった。

 

 

 

 

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