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2019年12月22日 (日)

旧バッハ全集

1850年、バッハ没後100年を機に開設されたバッハ協会の目的は、バッハ全集の刊行にあった。ドイツ中の英知を結集しての大作業だった。全46巻が、ほぼ年に1冊のペースで刊行されていった。1926年に新バッハ協会が設立され、また全集の刊行が始まった。こちらとの区別のために「旧」の文字が奉られた。以下に旧バッハ全集46巻の刊行を年次を追って羅列する。

  • 1851年 1巻 教会カンタータ①
  • 1852年 2巻 教会カンタータ②
  • 1853年 3巻 クラヴィーア作品(インヴェンション、シンフォニアetc)
  • 1854年 4巻 マタイ受難曲
  • 1855年 5巻① 教会カンタータ③
  • 1856年 5巻② クリスマスオラトリオ
  • 1856年 6巻 ロ短調ミサ
  • 1857年 7巻 教会カンタータ④
  • 1858年 8巻 ミサ曲
  • 1860年 9巻 室内楽①
  • 1860年 10巻 教会カンタータ⑤
  • 1862年 11巻① マニフィカトとサンクトゥス
  • 1862年 11巻② 世俗カンタータ①
  • 1863年 12巻① ヨハネ受難曲
  • 1863年 12巻② 教会カンタータ⑥
  • 1864年 13巻① 結婚式用カンタータ
  • 1865年 13巻② クラヴィーア作品②(英仏組曲)
  • 1865年 13巻③ 哀悼頌歌
  • 1866年 14巻 クラヴィーア作品(平均律クラヴィーア曲集)
  • 1867年 15巻 オルガン作品①
  • 1868年 16巻 教会カンタータ⑦
  • 1869年 17巻 室内楽②
  • 1870年 18巻 教会カンタータ⑧
  • 1871年 19巻 室内楽③
  • 1872年 20巻① 教会カンタータ⑨
  • 1873年 20巻② 世俗カンタータ②
  • 1874年 21巻① 室内楽④
  • 1874年 21巻② 室内楽⑤
  • 1874年 21巻③ 復活祭オラトリオ
  • 1875年 22巻 教会カンタータ⑩
  • 1876年 23巻 教会カンタータ⑪
  • 1876年 24巻 教会カンタータ⑫
  • 1878年 25巻① フーガの技法
  • 1878年 25巻② オルガン作品②
  • 1878年 26巻 教会カンタータ⑬
  • 1879年 27巻① 室内楽⑥
  • 1879年 27巻② 教会カンタータ主題目録
  • 1881年 28巻 教会カンタータ⑭
  • 1881年 29巻 世俗カンタータ③
  • 1884年 30巻 教会カンタータ⑮
  • 1885年 31巻① 管弦楽作品
  • 1885年 31巻② 音楽の捧げもの
  • 1885年 31巻③ 室内楽⑦
  • 1886年 32巻 教会カンタータ⑯
  • 1887年 33巻 教会カンタータ⑰
  • 1887年 34巻 世俗カンタータ④
  • 1888年 35巻 教会カンタータ⑱
  • 1890年 36巻 クラヴィーア作品④
  • 1891年 37巻 教会カンタータ⑲
  • 1891年 38巻 オルガン作品③
  • 1892年 39巻 モテット・コラール
  • 1893年 40巻 オルガン作品④
  • 1894年 41巻 教会作品(補巻)
  • 1894年 42巻 クラヴィーア作品⑤
  • 1894年 43巻① 室内楽⑧
  • 1894年 43巻② アンナマグダレーナの音楽帖
  • 1895年 44巻 手稿譜ファクシミリ
  • 1897年 45巻① 器楽作品(補巻)
  • 1898年 45巻② ルカ受難曲
  • 1899年 46巻 報告と目録

以上だ。

めまいがする。1866年の普墺戦争、1871年の普仏戦争の間も途切れていない。民族の執念さえ感じさせる。校訂者には当時の錚々たる研究家の名前が連なる。

第1巻刊行時、ブラームスは18歳。1897年刊行の45巻①が、ブラームスの生前だったのかどうかでブレも生じるが、全46巻の刊行のうち没後の刊行はわずか2巻。うち1巻は目録と報告で、もう1巻は「ルカ受難曲」だ。ブラームス自身は「ルカ受難曲」を偽作だと喝破していたことを考えると、生前にコンプリートしたと考えていい。ブラームスの後半生は、旧バッハ全集の刊行ともろに重なっている。

ブラームスはもちろん全巻所有していたが、記念すべき第1巻は1855年12月25日にクララから贈られたものだ。「愛する友、ヨハネス・ブラームスへ、始まりとして」という言葉が添えられていた。

1855年のクリスマス時には1巻から5巻までが刊行を終えていたはずだが、「そのうち1巻を贈りますね」という意味が「始まりとして」というメッセージに込められていたと見たい。つまりブラームスが刊行済の諸巻を未所有だったことを知ってのプレゼントだ。「続きは自分で集めてね」という意味だと解したい。この記事がクララネタであることを心の底から喜びたい。

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