ジャン・パウル
ドイツの小説家。
1855年のクリスマス、クララはブラームスにバッハ全集第1巻を贈った。その前年1854年のクリスマスにもプレゼントをしている。それが本日のお題となったジャン・パウルの作品集だった、全12巻というからかなりのボリュームだ。
シューマンがエンデニヒに入院してから、デュッセルドルフにとどまって家事を手伝うブラームスは、シューマン家の蔵書整理に没頭した。この姿を見ていたクララは、ブラームスの内なる文学的興味を見抜いたに決まっている。
ジャンパウルは1763年3月21日生まれだからバッハとお誕生日が同じだ。ほとんどベートーヴェンと時代が重なっている。ロマン派と古典派の境目あたりに位置付けられているらしい。グスタフ・マーラーの第1交響曲のタイトル「巨人」は、ジャン・パウルの同名小節から着想を得たという。
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