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2019年12月27日 (金)

クインテットクリスマス

つい先日、クリスマスイヴに都内でブラームスの室内楽を聴いてきた。関西弦楽四重奏団のコンサート。演目は弦楽五重奏曲2曲。1番ヘ長調に先立ってハイドンの「5度」が演奏された。本来のメンバー4名による端正な演奏で、自己紹介代わり。

豊島泰嗣先生をVaにお迎えしての1番だが、セカンドヴィオラに悠然と控えるという贅沢を味わった。休憩後の2番では第一ヴィオラを弾いてくださったので、なるほどと思ったら、ヴァイオリンもセカンドとファーストが入れ替わった。

ハイドンから一貫する音の均質感はとても好感がもてる。今年流行りの「ワンチーム」という言葉を思い出した。聞けばこのメンバーでベートーヴェンの全16曲をコンプリートしてるとか。どうりで精緻なアンサンブルだ。丹念丁寧を絵にかいたような演奏だと思う。ワンチームで演奏会の後飲みに行くのだろうなと。

ハイドンの後、豊島先生が加わってどうなるのかがとても興味深かったが、すんなりであっけにとられた。うまい表現が見つからないけれど、NHKの朝の連ドラ状態だ。ヒロインを支えるベテランという役どころ。「夏空」の草刈正雄状態とでも申し上げておく。存在感だけでヒロインを支える感じなのだが要所見せ場だけは外さない的な。既存の弦楽四重奏団をベースにヴィオラ奏者一人をお迎えしてのアンサブル、しかもお呼びたてするのが大物の場合いろいろ考えるのだと思う。豊島先生が2曲ともファーストを弾かぬというのには感心させられた。1番ヘ長調に散見される2番ヴィオラの見せ場での色艶を聴いて納得させられた。むしろ記憶すべきはチェロの独特な下支え感、安定感で、もしかするとこの夜の主役はチェロだったかもしれぬ。そこがハイドンとのちがいかとも。ブラームスはそういう音楽だ。

クリスマスイヴに五重奏が生で聴けるというスペシャルな趣向に我を忘れてチケットを買い求めてしまい、あまり奏者のことは考えていなかったと告白するけれど、即買いはとんでもなく正解だった。

総合的に一番気に入ったのは2番の第二楽章かもしれない。最弱音の和音の澄み切った響きに心洗われた。

 

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