西行没後830年
文治6年如月16日に、辞世での予告通りにこの世を去った大歌人が西行だ。西暦なら1190年なので今年は没後830年となる。
大好きな新古今和歌集に象徴される和歌の絶頂期を、藤原俊成とともに準備したという位置づけだ。「歌」「仏」「旅」の3つを高い次元で程よくブレンドし、続く世代に決定的な影響をもたらしたと評価される。息をするように歌を吐く印象。しきたり、流派には無縁に見えながら、身勝手な自己流あるいは前衛に堕していないと感心するばかり。
「令和百人一首」では恐れ多くも和歌のシューベルトと認定した。
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