ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 令和百人一首40 | トップページ | 令和和歌所 »

2020年3月22日 (日)

選んで並べるという芸術

勅撰和歌集には部立てがある。収載するお歌のジャンル分けと思っていい。最初の勅撰和歌集「古今和歌集」で確立されて以来のしきたりだ。何といっても春夏秋冬で、それに恋を合わせた5部がその柱である。「賀」「羈旅」「哀傷」「神祇」「釈教」が必要に応じてこれに続き、さらにその他ともいうべき「雑」が加わる。ニーズが多い春や秋、そして恋は上下に分割されたりもする。

お歌自体の出来もさることながら、どの歌を選ぶかは撰者の腕の見せ所であるばかりか、選んだ歌をどう並べるかにも心が砕かれる。春夏秋冬と並ぶ季節4部の内部は、それぞれの季節の進行が正確に反映する。桜のお歌はけして梅には先行して置かれないのだ。夏以下も同様だ。恋にしても理屈は同じで、男女のやりとりの定型がかくあるべしと示される。最初から順に読んでなんぼの仕組みだ。

さまざまな歌人の歌を集めながら、その集成としての和歌集には一貫した思想が宿る。選集時の時代背景とともに勅撰和歌集撰者の歴史観、和歌観、審美眼が問われることになる。そこを信じてこその「令和百人一首」である。

 

« 令和百人一首40 | トップページ | 令和和歌所 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 令和百人一首40 | トップページ | 令和和歌所 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年5月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ