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2020年3月15日 (日)

班対抗かるた大会

小学校4年の3学期。1970年のことだからもう50年前の話だ。

担任だった植木先生は、国語の時間に突然「百人一首大会」をやると切り出した。明日の午後から練習してみるから、おうちに百人一首がある人は持参してくださいと。続けて黒板に一首書いた。

よをこめてとりのそらねははかるとも

よにあふさかのせきはゆるさじ

これで上の句と下の句を説明してくれた。取り札には下の句しか書いていないこと。読むのは上の句から読むこと。だから歌を暗記している人は、上の句が読まれるやいなや取り札に殺到できます云々。意味や歌人の説明はなし。

帰宅してさっそく両親に話すと、我が家に小倉百人一首があった。「おおっ」ってなもんだ。上記の清少納言の歌を暗記してしまったと話すとたいそう喜んでくれた。

翌日、クラスをおよそ7人ずつの6班に分けて100枚をばらまいての乱取り。私は20枚とって班で一位になった。ろくに歌を覚えていないのに要領よく立ち回って優勝した。先生は各班の優勝者を集めて決勝大会をやるとおっしゃった。1位だけを集めた班、2位だけを集めた班、3位だけを集めた班、4位以下はランダムで班を作って来週は一日がかりにしましょうと。私は思いがけず20枚とれて一気に気合に点火された感じ。

帰宅して父に話すと、暗記を手伝ってくれることになった。父も母もほぼ100首暗記していた。父が読んで母と対戦する。あるいは母が読んで父と対戦する。そのうち私が読んで両親が真剣勝負を始めた。こうして一週間後に全部覚えていた。最後に暗記したのは「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににおひける」紀貫之だった。初句を言われれば、下の句まで全部言えるようになった。歌人との紐付けはまだできていないし、歌人の氏素性もわかっていないまま、歌だけ丸暗記に成功したということだ。1文字目決まりの「むすめふさほせ」や、初句で決まらないお歌など、両親のウンチクも吸収した。

決勝戦は、他の対戦を全部終えたあと、クラス全員が注目するなか先生が読み人になって行われた。各班の1位だけ集めた6人で乱取りした結果、私一人で51枚とって優勝。残り30枚くらいからは全部私がとった感じ。竹製の小さな花瓶をトロフィー代わりにと先生が用意してくれた。

当時の得意札は阿倍仲麻呂だった気がする。

クラシック音楽にのめりこむのはこの3年後であった。

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