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2020年4月28日 (火)

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「脳内補正語」第5弾。具体的な根拠に基づいて目の前にない事実を想像する言い回しが助動詞「らむ」である。終止形を追尾することご承知の通りである。小倉では「しづ心無く花の散るらむ」が有名。さて我が「令和百人一首」での状況はと調べた。

  1. 二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君が一人越ゆらむ
  2. 袖ひじて結びし水の氷れるを春立つ今日の風や解くらむ
  3. 梔子の一入染の薄紅葉岩出の山はさぞ時雨るらむ
  4. 更に今和歌の浦波収まりて玉拾ふ世に立ちぞ帰らむ
  5. 清見潟まだ明けやらぬ関の戸を誰許せばか月の越ゆらむ
  6. 四方の海みな同胞と思ふ世になど波風の立ち騒ぐらむ

以上。しかしこの中に1つ助動詞「らむ」ではないものがある。4番目足利義政がそれにあたる。終止形ではなく未然形に意思の「む」が付き従っている。ことほどさようにややこしいが、効果は抜群だ。「らん」と標記されることもあるが大好きには変わりはない。

 

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