体言止め
和歌の結句を「体言」いい放ちにすることである。「体言」とは名詞、代名詞と記憶している。この技法が新古今期の代名詞になっている。小倉百人一首では13首が体言止めになっているのだが、わが「令和百人一首」ではなんと35首を数える。古今期の歌がその比率を大きく減じているから、当然と言えば当然なのだが、我ながらちょっと引く。
名高い「三夕の歌」は「秋の夕暮」を据えた体言止めである。形容詞や動詞、あるいは詠嘆の終助詞が続かぬことで、受け手の想像力に任せるというのがその効果だという。言わないことでかえって浮かび上がる余情を楽しむという意図。
と体言止めしてみた。
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