命令されたいほう
「脳内補正語」第6弾。まずは以下を。
- 薄く濃く静かに匂へ下枝まで常盤の橋にかかる藤波
- 眺むれば我が山の端の雪白し都の人よあはれとぞ見よ
- 時により過ぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止め給へ
- 我こそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け
- 袖振れば色まで移れ紅の初花染に咲ける梅が枝
- 写しみよ山嵐も柔らかき楢の若葉の言の葉の道
- 冴へ上る月にかかるる浮雲の末吹き払へ四方の秋風
- 昔より主内海の野間ならば報いを待てや羽柴筑前
- なよ竹の風に任する身ながらもたわまぬ節もありとこそ知れ
- 陸奥の外なる蝦夷の外を漕ぐ舟より遠く物をこそ思へ
以上。見ての通り命令形だ。私はこれに弱い。おっと10番目は「こそ」を受ける結びの已然形だから命令ではないかも。
代わりに以下。
- 吹きと吹く風な恨みそ春の花残る紅葉の秋あらばこそ
- まだき散る花と惜しむな遅くともつひに嵐の春の夕暮
のような禁止も命令の一部と見ることが出来る。
誰かに命令されたいほうだ。
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