後鳥羽院歌壇
昨日、恐れ多くも後鳥羽院を歴代天皇最高の詠み手と認定した。歌人としての位置づけに加え、新古今和歌集に投影された、彼の歴史観、和歌観、審美眼も顧慮しての選定だった。彼のサロンを後鳥羽院歌壇と呼ぶ。この時代の和歌は政治と密接不可分。和歌好きの最高権力者の周りにサロンが形成されるのは当然の成り行きだ。新古今和歌集の編纂を目的とした和歌所に当代一級の歌人を集めた。
- 藤原定家
- 藤原家隆
- 源通具
- 六条有家
- 飛鳥井雅経
- 寂蓮
さらに政界トップの九条良経、比叡山の重鎮・慈円。女子では、式子内親王、宮内卿、俊成女の華麗な顔ぶれ。扇の要にいまだ健在の藤原俊成が鎮座する。
新古今和歌集は、このサロンの総力を結集した果実と位置付けられねばならない。
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