脳内補正語
私の造語だ。「令和百人一首」選考の過程で、古今の秀歌に数多く触れ、なんとか100首抽出に漕ぎつける作業の中から、作り上げた私的鑑賞ポイントともいうべきか。「これが使われている歌は、脳内補正がかかって入集しやすくなる」程度の意味だ。「脳内補正語」と銘打った記事が18本となったが、そうしていない記事の中にもあるのでとりまとめておく。
- 跡
- 仮想現実の「まし」
- 係助詞「ぞ」
- 「下」
- 現在推量の「らむ」
- 命令形
- 「野辺」
- 「辺」
- 「の」の連鎖
- 「引く」
- 「袂」
- 字余り
- 第三句で否定
- 「末」
- 「関」
- 掛詞
- 複合動詞
- 歌枕
- 辞世
- 体言止め
- 本歌取り
これらは鑑賞の横串だ。複数の作品に現れる。これらを見ると私の脳みそのアンテナがピピッと反応する。「令和百人一首」選集の過程で露呈したものだけに限っているけれど、本当はもっとある。
同じことを音楽用語で実行したのが「ブラームスの辞書」だ。ブラームスの楽譜に現れる「脳内補正語」を効率的に捕捉追尾するためのツールが「ブラームスの辞書」であった。
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