従二位家隆
藤原家隆は新古今期を代表する大歌人。新古今の撰者の1人でもあり定家のライバル。嘉禎3年4月9日に没した。現代の暦に直すと1237年5月5日となるから本日は命日。小倉に採られた「風そよぐ楢の小川の夕暮は禊ぞ夏の験なりける」は大好きなお歌だ。98番目という押しつまった位置に置かれているのも、相当なもの。この後ろには後鳥羽院と順徳院が控えるだけだからだ。何かと後鳥羽院と摩擦のあった定家と対照的に、隠岐配流の後も親しく交流が続いた。
技巧、用語が難解とまでは言えぬのに、ほのめかしが巧みで、見た目より数段難解。
「令和百人一首」では謹んで和歌のショパンと位置付けた。
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