袂
「脳内補正語」第11弾。これで「たもと」と読む。衣服の肘から手首にかけての部分を指す。
旅人は袂涼しくなりにけり関吹き越ゆる須磨の浦風
「令和百人一首」17番在原行平のお歌に現れる。「袖」や「衣手」との棲み分けは難解。だがしかし、同義の言葉が音韻数を変えて複数存在することの意義は大きい。袖は2音、袂3音、衣手5音だ。初心者の字数合わせに最適だ。
「袖」は古来、「濡れる」か「振る」もので、時には霜も置く。「袂」はあまり振られていない気がする。「袂」だって濡らすには濡らすが、「袖の涙」の頻度ほどは見かけない気がする。
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