カデンツァ
協奏曲中に挿入される演奏者の即興演奏のことまたはその部分。何故か時代が進むにつれて作曲家がこれを承認したがらなくなる。演奏と作曲の分業が進んだせいとも指摘されているが詳細は手に余る。
ブラームスは超一流の作曲家でありながら、同時に達者なピアニストだった。自作以外のピアノ協奏曲を公開の場で弾いたことも少なくない。そうした機会には自作のカデンツァを披露していた。
- バッハ クラヴィーア協奏曲ニ短調BWV1052の第3楽章
- ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調op58第1楽章、第3楽章
- ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調op37第1楽章
- モーツアルト ピアノ協奏曲ト長調KV453第1楽章、第2楽章
- モーツアルト ピアノ協奏曲ニ短調KV466第1楽章
- モーツアルト ピアノ協奏曲ハ短調KV491第1楽章
- モーツアルト ピアノ協奏曲ニ短調KV466第1楽章 マッコークルは疑っている。
以上だ。
ブラームス側にカデンツァを作る気があっても、ロマン派の作曲家は演奏家の即興を認めていない。お許しがあればショパンやシューマンの協奏曲用にカデンツァの1つや2つひねり出すのは容易だったと思われる。
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