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2020年10月 7日 (水)

人の望みの喜びか

もっとも名高いカンタータと問われたらいったい何人の人が「147番」と答えるのだろう。「主よ人の望みの喜びよ」と和訳される傑作。古来さまざまな編成に編曲されてきた4分の3拍子ト長調の流れるような8分音符の連続が、あふれ出る喜びの表現と解されている。主役のコラールをもかすませる8分音符の羅列は事実上8分の9拍子になっている。

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ6曲中の一番お気に入りは第4番ハ短調。その第3楽章は、前後のバッハ独特の厳しさをたたえた楽章にはさまれてさながらオアシスのよう。Adagio4分の3拍子なのだが、チェンバロの右手だけはカッコ書きで「8分の9拍子」と併記される。
ヴァイオリンがG線開放弦すぐ上の「B音」から深々と立ち上がり、60小節間芳醇な癒しを供給し続ける裏で、チェンバロの右手を聴くがいい。これを聞くための目的ならチェンバロに代えてピアノでも悪くない。
どうだろう。私にはこれが「主よ人の望みの喜びよ」と重なって聞こえる。ヴァイオリンはオブリガートとさえ感じる。

 

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