リーガとウニオン
1618年から1648年まで、主にドイツを舞台に繰り広げられたカトリックとプロテスタントの争いが三十年戦争だ。典型的な後世のネーミング。1618年にプラハで始まった時には、当事者たちも周囲も「三十年戦争が始まった」とは思っていない。1648年に終わってみて、思えば1618年に始まった戦争だと総括した結果「三十年戦争」と命名された。
東軍対西軍の図式ではない。プロテスタント側を「ウニオン」といいカトリック側を「リーガ」という。「リーガ」の正式名は「Katholische Liga」という。ドイツサッカー国内リーグは「Bundesliga」の「リーガ」だ。
さて、その三十年戦争が終結した時点で、ドイツ国内におけるカトリックとプロテスタントの勢力図がかたまった。日頃「ドイツの作曲家」とひとくくりにされている作曲家たちを、出生地をキーにカトリックとプロテスタントに分類してみた。
<ウニオン>プロテスタント同盟
- シャイデマン
- シュッツ
- ブクステフーデ
- エルレバッハ
- パッヘルベル
- テレマン
- バッハ
- ヘンデル
- シューマン
- メンデルスゾーン
- ブラームス
<リーガ>カトリック同盟
- シュメルツァー
- ビーバー
- ハイドン
- モーツアルト
- ベートーヴェン
- ウェーバー
- シューベルト
- ワーグナー
- ブルックナー
- リヒャルト・シュトラウス
- マーラー
出身地がカトリックの領域で、没地がプロテスタントの領域である場合、またはその逆のケースなど厳密さに欠けるがそこはお遊びだ。このメンバーでサッカーをしたらどちらが強そうかなど、話題には事欠かない。
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