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2020年10月 4日 (日)

ハ短調ソナタ

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタは、バッハの真作とされいるのは以下の6曲だ。

  1. 1番ロ短調BWV1014
  2. 2番イ長調BWV1015
  3. 3番ホ長調BWV1016
  4. 4番ハ短調BWV1017
  5. 5番ヘ短調BWV1018
  6. 6番ト長調BWV1019

この中で私のお気に入りは4番ハ短調だ。断然。

第一楽章 G音からEsにいきなりの6度跳躍で始まる。なんだか禁断の果実っぽい。ロマン的な感じがする。無理やり理屈をこねればシチリアーノなのだとは思うが、舞曲由来という説明に安住させない凄みがある。短調のソナタを、バッハ自身の家族の死と結びつける解釈があるけれど、感心しない。「死の悲しみ=短調」という連想はいかにも底が浅い。

第二楽章 特徴ある10度の跳躍が印象的。家族の死と対峙する悲しみという切り口では収まりきれぬ厳しさを感じる。

第三楽章 平行長調に転じる緩徐楽章。家族の死の悲しみの痕跡を認めるとするならこの楽章かとも思うが、チェンバロの右手に絶え間なく現れる8分音符の連続は、むしろカンタータ147番「主よ、人の望みの喜びよ」を思わせる。

第四楽章 前楽章が疑問形で終わってのフィナーレ。何と言うことか。2小節目の後半に第二楽章と同じ「C→Es」という10度の跳躍が現れる。さらに付け加えるなら、10度ジャンプの直前がオクターブ下降になっていることまで、第二楽章そっくりだ。やはりこの10度跳躍はバッハの意図と思わずにはいられない。

 

 

 

 

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