愛するヨーゼフ
ブラームスの「2つの歌曲op91」は、ヨアヒムの長男出生を祝して作曲された。独唱をアルトと指定しているほか、伴奏にはピアノに加えてヴィオラが参加するという珍しさだ。
そのうちの2番「宗教的な子守歌」は、古いクリスマスの子もり歌「Joseph,Lieber Joseph mein」を定旋律として採用しヴィオラに受け持たせる一方、アルト独唱にはブラームス自らの旋律を歌わせるという凝った構造になっている。
このほど興味深いCDを入手した。
クリスマスにちなんだ作品が、アンサンブルあり合唱ありでいろいろ取り混ぜられ13曲が収められている中の7曲目が、「Joseph,Lieber Joseph mein」だった。店頭で発見して、半信半疑で購入し、帰宅して再生したら思った通りだった。ブラームスのop91-2冒頭でヴィオラが奏でる旋律そのままが清らかなコーラスでが現れた。知識として「古いクリスマスソング」だとはわかっていたが、こうして実際のCDに収められているのを手に取ると、ひときわ味わい深い。
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