教会歴
バッハの声楽作品に深く立ち入るとき、キリスト教とりわけプロテスタントの知識は必携と化す。わがブログでの言及が器楽に厚いのは、そこがネックになっているからだ。バッハに限らずバロック時代におけるキリスト教の音楽への影響は、現代人、特に我々日本人の想像を軽々と超えていると心得ていい。
人々のもろもろの行動や、イベントが教会歴の下敷きの上になりたっていた。イエスの生涯を1年になぞらえるという趣旨とみていい。
- 待降節 誕生を待つ4週間
- 降誕節 クリスマス
- 公現祭 クリスマスの終わり
- 四旬節
- 復活祭
- 昇天祭
- 聖霊降臨祭
- 三位一体節
だいたいこんな感じ。このほかに「聖人の日」がある。
教会歴は待降節から立ち上がる。12月25日から数えて4つ前の日曜日だから移動祝日である。11月29日前後となる。この時点で暦はリセットされる。三位一体後第27日曜日が、待降節より後になる場合、なかったことになるのはそのせいだ。
ドイツのあちこちの街でクリスマスマーケットが開かれ、わくわくとクリスマスを待つ4週間が始まるのだが、今年ばかりは新型コロナウイルスのために中止となるケースが多いと聞く。だからせめてブログ「ブラームスの辞書」上でクリスマス特集を開催する。
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