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2021年1月22日 (金)

欠史八代

受験生必須の日本史用語だ。記紀において、初代神武のあと2代綏靖から9代開化まで8人の天皇には、系譜の記載だけで事績が書かれていないことを指す。記紀が編纂された奈良時代、皇室の起源をより古く見せるための操作だと指摘され、実在が疑わしいとする向きもある。てゆうかこれが学会の通説だとか。皇位継承が、古代の兄弟相続になっておらず、奈良時代の親子相続になっているなど「様式分析」からそう結論付けられたらしい。

バッハのオルガン自由曲の中、「聖アンのフーガ」で名高いBWV552変ホ長調の次に続く以下の8作を見てほしい。

  1. BWV553 ハ長調
  2. BWV554 ニ短調
  3. BWV555 ホ短調
  4. BWV556 ヘ長調
  5. BWV557 ト長調
  6. BWV558 ト短調
  7. BWV559 イ短調
  8. BWV560 変ロ長調

両親の死後、バッハを引き取った長兄ヨハン・クリストフの息子、つまりバッハの甥っ子の筆写譜によって伝えられるこれら8作は、BWV番号こそ背負っているものの、現代ではバッハの作品にあらずと位置付けられているせいで、CD集や楽譜の収載から漏れていることが多い。だからバッハのオルガン自由曲をBWV番号順に鑑賞してくると、大抵ここで途切れる。つまり「欠史八作」であるという手の込んオチだ。

幸い我が家所有のオルガン作品全集のうちウェルナー・ヤコブさんが、録音してくれているから、聴くことが出来る。そりゃ直前の「聖アン」や「ドリアントッカータ」に比べれば、すかすかな感じもするけれど、手際よくまとまった小前奏曲集として鑑賞に耐える。

興味深いのは調性の配列だ。「C」から順に登っていくのは、インヴェンションや平均律クラヴィーア曲集と同じ教育的配慮を感じる。平均律はもちろんインヴェンションよりも調性選択の幅が狭い。ハ短調、変ホ長調、ニ長調、ロ短調の脱落が目立つ。「G」にのみ長短がそろうことを不審に思ってはなるまい。「シャープなら1個以内」「フラットなら2個以内」という条件で生き残る全ての調を「C」から順に並べるというクリアな基準が浮かび上がる上に、長短きれいに4ずつとなる。

この整合性だけで価値がある。

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