境界としての奈良時代
西暦で申せば710年の平城京遷都から、794年の平安京遷都までを、便宜上「奈良時代」という。この奈良時代はなにかと興味深い。ひとまず聖武天皇による仏教鎮護国家ということになっている。受験歴史では必須だ。
古代、日本側の史書が日本書記と古事記に限られる時代に中国の史書に現れる日本の記述はとても貴重だが悩ましくもある。日本の史書の記述が中国側の記述と合わないことがときどきある。日本側の記述が万世一系の大和王権による日本列島の支配を前提に書かれているのに対し、中国側の記述は「んなこた知らん」とばかりに百花繚乱を示唆する。
日中両者の記述がピタリと合ってくるのが、奈良時代からなのだ。覚えておきたい。
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