蘭学事始
オランダと言えば、サッカーくらいしか思い浮かばぬ脳みそだった。ブラームスが自作の演奏にと訪れたことがあるにはあるが、どう眺めてもメジャーな位置づけにはない。
ところが、ところが、バロック特集がマメにオルガン音楽に言及するせいもあって、オルガンが脳内シェアを増している。北ドイツのオルガン事情を調べ、代表的オルガニストや作曲家をたどっていくと、最後はオランダに引き寄せられる。いわゆるバロックオルガンの保存っぷりで言うならオランダは群を抜く。第二次大戦で連合国側に回ったために、都市部への爆撃を免れたことも多分に影響しているだろう。手許のいくつかのCDはオランダに現存する歴史的オルガンの演奏が収録されている。それらのブックレットを読む際にはオランダ語の知識が要る。オランダ語独特な「a」が連続するスペリングや、「j」の用法などだ。慣れぬうちは面食らう。「kerk」がオランダ語で「教会」の意味だと分かった時は、一瞬で靄が晴れた感じがした。
オランダ語も少しはかじってみようと思う。
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