推定作曲年代
バッハのオルガン作品の代表作「トッカータとフーガニ短調」BWV565は、どんな解説を読んでも、作曲年代がはっきりしないと書かれている。某音楽系大手出版社の名曲解説には、異論も多いと慎重に念を押しながら、ひとまず1703年から1708年と書いてある。19世紀以降のバッハ研究の積み重ねをもってしてもなお、断言には至らぬことに驚きはするのだが、本日の着眼はそこにはない。バッハが1685年生まれだということを考えると1703年にはまだ18歳だ。そこから5年の幅を設定しているから、大学に通う年頃だ。
なんという。
聴けば聴くほど凄い作品だと思ってはいたが、その若さでと思う。才能だから持っている者には造作もないことなのだとは思うけれど、つくづくまぶしい。
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