1人6役
ブランデンブルク協奏曲は、バッハの人気作品の一つだ。かなりな種類のCDが出ている。特異な編成の6番がお気に入りだと何度も書いてきた。
さてここに、「ルコンセールドナシオン」のCDがある。指揮はジョルディサヴァール。1992年の発売。珍しいのは6番の独奏者だ。2本のヴィオラ奏者を必要とするのだが、うち一人がファビオビオンディになっている。お気に入りのヴァイオリニストなのだが、ここではヴィオラを聞かせてくれるということだ。てことは、ブランデンブルク協奏曲の全6曲すべてにソリストとして出番があるということになる。3番を「独奏ヴァイオリン」と呼ぶかどうかには議論もあろうが、他の4曲ではソリストだ。1番ではピッコロヴァイオリンを操っている。
どうだろう。一人のヴァイオリニストが1番から5番まですべてに独奏を担当し、さらに6番ではヴィオラに持ち替えてという1人6役はあまり見かけない気がする。
首までどっぷりのビオンディ好きの私、脳内ビオンディ補正がかかるせいか、ビオンディの6番がすっかり気に入っている。
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