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2021年6月26日 (土)

Mondnacht

ドマイナーで思い出した。

「月夜」と訳される。テキストはアイヒェンドルフだ。1854年の作とされるブラームスの独唱歌曲。何故かブラームスは出版を認めなかった。だから作品番号が無い。WoO21となっている。変イ長調、8分の3拍子、全長65小節。楽譜にして見開き1ページの小品だ。

アンダンテで可憐に歌われるが「声のパートに対する言葉による指示が頻繁に現われる」「音楽用語の使用密度が高い」など、初期歌曲の特徴をキッチリと備えている。

「ブラームスの辞書」が対象を作品番号のある作品に限定しているのが、いかに不当であるかの証明だ。こんなに短い作品なのに生涯でここだけの用語が下記の通り存在し、これら全てが「ブラームスの辞書」に収録されていない。困ったものだ。

  1. legato il basso 21小節目のピアノ左手 「低音部はレガートで」 右手の細かい音符に対し左手は、4小節またはそれ以上のフレージングを守れという意図だろう。
  2. crescendo e con anima 37小節目 「だんだん強くかつ生き生きと」
  3. sostenuto e crescendo 48小節目 「ゆっくりと、かつだんだん強く」 声のパートにもある。39小節目の「sostenuto」と並んでピアノ以外のパートに「sostenuto」が付与される珍しいケースの実例になっている。
  4. poco a poco sin al Fine 57小節目。その直前に置かれた「dim e rit」を受けた表現だと思われる。曲の終わりまでかけて「dim e rit」を継続せよと読める。早く遅くし過ぎるな、早くダイナミクスを落とし過ぎるなという警告とも受け取れる。

ブラームス本人に出版の意図がないからこのような表現が放置されたという可能性も残る。出版する気ならもっと推敲を入れて表現を整理していたかもしれない。

フィッシャーディースカウにかかるとこれまた可憐だ。

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