目に毒
マッコークルの大著「ブラームス作品目録」を眺めていると時々目に毒な情報に出くわす。「格言:この欺瞞の世界で」WoO27が本日の毒だ。作曲年はおそらく1853年か54年とされている。ニ短調4分の4拍子、全長11小節の2声のカノンである。
何が毒かというとまずその編成だ。片方はト音記号で記譜された人間様の声だ。先行する人の声に1小節遅れて追尾する声部は何とヴィオラなのだ。「人の声とヴィオラのための2声のカノン」ということだ。
ヴィオラ好きブラームス愛好家にとって垂涎物の編成だ。楽譜もCDも持っていない。これがなかなか見つからない。精神衛生上好ましくない。マッコークルの譜例は冒頭の5小節分が掲載されている。全長11小節なのだから、もう一踏ん張りして最後まで載せて欲しかった。
さらにこの記事をカテゴリー「203 歌曲」に入れていいものか相当悩んだ。
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プータロさま
これはこれは、貴重な情報をありがとうございます。
ワクチン接種にたどりついたような心地です。
投稿: 実朝の弟子 | 2021年6月 9日 (水) 17時22分
いつも楽しく拝見しています。
デジタル図書館(IMSLP)にありましたので
以下ご参照下さい。 (ウィルスは含まれていませんのでご安心を)
https://imslp.simssa.ca/files/imglnks/usimg/f/ff/IMSLP102775-PMLP210230-Brahms_Werke_Band_21_Breitkopf_JB_130_WoO_27_filter.pdf
投稿: プータロ | 2021年6月 9日 (水) 11時42分