ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 三大歌曲集の光と影 | トップページ | ウィルヘルムミューラー »

2021年7月20日 (火)

美しき水車小屋の娘

ドイチュ番号795を背負ったシューベルト三大歌曲集のトップバッター。オリジナルは「Die schone Mullerin」という。赤文字はウムラウトだ。ドイツ語でいうと深々の説得力あるタイトルなのだが、これには、ドイツリートの邦訳になにかとついて回る「こうするしかない」という絶望がある。「冬の旅」や「白鳥の歌」ではそれほどの絶望感はないことと対照的だ。

ドイツ語で「ミュール」(Muhl)は水車。水車は大抵集落に1か所だ。本来の用法は粉挽きである。主要作物の小麦を粉にするための動力源だ。農民は小麦を収穫しても、粉にせねばパンにならない。だから水車小屋に持ち込んで粉にする。持ち込んだ小麦が正当な量の小麦粉として還元されるかは、水車小屋の持ち主の「ミューラー」さんの匙加減次第。だからミューラーさんは羨望の的。昔の日本で言えば、村長さん的位置づけで、人々の憧れとなって、ミューラーという姓はドイツで最大勢力となった。その語尾に「in」が付与されて女性の定冠詞「die」と合わせて「水車小屋の娘」となるが、集落一の名士の娘と思っていい。しかも「美しい」とあっては、さすらう若人の花嫁候補として誠に理にかなっているのだが、それだけライバルも多い。

とまあ、これくらいの予備知識がないと邦訳の難しさや不自然さに理解が及ばない。

« 三大歌曲集の光と影 | トップページ | ウィルヘルムミューラー »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 三大歌曲集の光と影 | トップページ | ウィルヘルムミューラー »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2021年9月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ